最近入管でいろいろ聞いて生きたこと

2020年03月26日  

技術・人文知識・国際業務での業務と履修科目の関連性

 

「技術・人文知識・国際業務」

・大学を卒業したもの

・専門学校を卒業したもの

・10年以上の実務経験があること

・申請人が外国の文化に基盤を有する思考又は感受性を必要とする業務については三年以上の実務経験

 

 

技術・人文知識・国際業務で在留するためには大学や専門学校で学んだことを生かすような仕事に就かなければなりませんが、ただ単純に就職する会社の業態や外観があっているだけでなく、実際に申請人の行う業務が、申請人自身が学校で学んだことと一致していることを立証しなければなりません。

では実際にどういう基準で審査が行われているのでしょうか、それとなく聞いてきたものをまとめてみました。

専門学校はとにかく「履修科目」

大卒ならばそこまでの専門性は問われないようですが、専門学校卒業だと業務内容と科目が直結していることが重要になるようです。

漠然とした業務内容では当然だめで、会計なら簿記や会計学を履修していること、営業ならマーケティングなどの科目を履修していること等がかなり具体的な一致が必要になります。また曖昧な内容の科目は(たとえばビジネスコミュニケーションやビジネスマナーなど一見してどのような勉強をしているのかわからないような科目)にはどんな内容の勉強をその科目でしていたのか、資料(できれば学校の発行する証明)を添付しないと業務との関連性を認めるのは難しいようです。

語学を生かすのも外国人ならではの業務と思いがちですが、こちらも専門学校で履修している科目が業務で使う語学でなければいけません。なお、TOEICや日本語能力試験では未履修科目を補うことはできず、あくまでも語学能力を裏付ける資料として有効なだけのようです。

大卒は全然、話が別

ところが大卒となると専門性はあまり問われなくなります。

まだ「技術」と「人文知識・国際業務」に分かれていた時代は理系と文系ではっきりと分かれていたようですが、最近では大卒の審査基準は緩くなっていて履修科目については業務との関連性はそこまで問われなくなっているらしいです。

実は去年から新基準ができてた

上記のように専門士だと大卒に比べ就ける業務の幅がかなり狭くなってしまう技術・人文知識・国際業務ですが、実は去年から新たな基準ができたようです。それは専門士でも技術・人文知識・国際業務で3年間働き続ければ大卒と同じ扱いになるというもの。転職の有無は問われません。もちろんどんな業務でもできるようになるわけではないですが、とにかく技術・人文知識・国際業務で3年間がんばれば、その後の更新では履修科目との一致性は大卒同様に緩和され、就ける職業の幅も広がることになります。

 

 


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